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平清盛 総括・登場人物についてとか



平清盛 感想】│コメント:2


院政期の物語が新鮮でした

よく知らない時代なのでとても楽しめました

そもそも、平清盛についてあまりよく知りませんし、院政期のこととか全然知らなかったですからねー
「こんな時代だったんだなぁ」と思って、すごく楽しめました。

藤原摂関家の栄華を取り戻そうとする頼長や、治天の君として君臨する上皇たち。
そして貴族や王家の犬として扱われてしまう武士たち。
こういう構図って新鮮でした。

日本史の中でも、本当に天皇家が中心になって政治をしてた時代って、院政期以外は殆ど無かったんじゃないかなぁと。
それ以降は武家政権になりましたし、それ以前は摂関政治が長かったし…
そういう意味でも、レアな時代だったのかなーと思ったり。

でも、たぶん、これはそのまま低視聴率になる理由だったんだろうなぁとも思います。
馴染みのない時代なので、きっちりと追って行かないと知らないことばっかですもんね…
わたしは、人物名をwikipediaで調べたりしながら楽しんでましたー
…おかげで、重盛が清盛よりも先に死ぬということを知ってしまったわけですが(;´Д`)
知らない状態のほうが、話を追うという意味では面白いんですけどね…

登場人物ひとりひとりが魅力的でした

ときには主人公も道を踏み外し老害化するのがよかった

そして、登場人物の一人ひとりが魅力的だったなーと思います。


平清盛

主人公の清盛も、海賊から民を救ったりと大河ドラマらしい善人路線からはじまって「また主人公を強引に善人化してる…」と思いきや、自らの手で叔父を斬ってからは、ひたすら修羅の道をかけあがっていくことに。
しまいには、老害化してしまうも、頼朝の反乱で少し目が覚めて、宗盛にも諌められ、すべて後白河の手の内だったことも知り、頼朝が武士の都を作っているのを知って完全に自分を取り戻しました。
最後の最後に自分を取り戻した上で死んでいったので、後味もだいぶよかったです。
老害化した清盛を演じた松ケンもすごかったです。


平重盛

清盛の長男の重盛も、心が清く真っ直ぐで、忠と孝のはざまで悩む平家の良心で居続けていました。
涙の訴えで後白河幽閉を阻止するシーンは感動的でした。
それだけに、最後の最後はあまりにもかわいそうだったので、報われて欲しかったですが…


後白河

ラスボスと形容されていた後白河は、特にお気に入りの1人でした。
個人的に、松田翔太さんの演技がすごく好きでした。
芝居がかった雰囲気だったけど、それがすごく後白河にあっていたかんじで。
己が生まれた意味を疑問に問いつづけ、奇行に走り続けた前半生。
予想外の即位後も、あんまり変わらず。
自分に挑んでくるような清盛との駆け引きに最大の楽しみを覚えるドSなんだかドMなんだかな性格。
なんか頭がいいのに、政治をまじめにヤル気が全くない感じなのも傍から見るには面白かったです(笑
もうこの人、清盛との煽り合いが全てでしたよね。
最後の最後での双六は、清盛との腐れ縁に感慨深いものを感じていたんでしょうね…


源義朝

あとは、最大のライバルにして親友だった義朝も印象的でした。
特に父為義との関係。
考えが合わずにさんざんいがみあっても、最後の最後には父を斬ることが出来ず泣き伏せる姿に涙しました。
そして、それにもかかわらず「実の父殺し」という汚名を着せられるというやるせなさ。
とてつもない差をつけられた清盛に対して、武士として力で対抗しようとするあたり、一番武士らしかったのかもしれませんね。


源頼朝

そして、義朝の息子の頼朝にも感情移入しました~
どうも頼朝というと、義経を殺したりと悪い印象ばかりが先立つのですが、「鹿ヶ谷の陰謀」の回の政子とのシーンは名シーンでした。
「わたしを明日へ連れて行ってくれ!」
「連れて行ってくれとは女々しい…ともにまいろうぞ、まだ見ぬあしたへ!」
すべてを諦めていた人が覚醒するシーンは心震えますね~
散々不遇な場面を見せられましたしねぇ…
頼朝にとっては、義朝と清盛が「ふたりの父」だったのかなーと思います。

あと、他にも白河院とか頼長とか崇徳院とか鳥羽院とか信西とか忠盛の父上とか、語りたい人もいろいろいるんですけど、あまりに長くなるので次の機会があればで。


頼長の鸚鵡

それよりも語らずにいられないのは…頼長の鸚鵡(笑

「ココデコウタコトハ ナイミツニナ」
「シュクセイ!」
「ヨリナガサマノサイハ ココンワカンニヒルイナキモノ!」
「チチウエ…」

笑いをくれたり、最後には泣かせにかかったりと…
ほんと色々と盛り上げてくれましたよねぇ…
あの鸚鵡に影のMVPをあげたいです(笑

「ヨリナガサマノサイハ」とか、いつ覚えたんだろう…
来客がきたときに、頼長におべっか使ってたのを覚えたのか、頼長が鸚鵡に吹き込んでたのか…(笑

聞いた話では鸚鵡って結構頭よくてTPOをわきまえてしゃべるとか。
なので、「ヨリナガサマノサイハ」は、きっと長年つれそった頼長に「まだ諦めるのは早い、頼長様ならどこからでも挽回できる」と励ましてくれていたのかも知れません。
…あそこでいわれりゃ、そりゃ怒りますが(;´Д`)

と、こんなかんじで色々と語りたいことは盛りだくさんで。
また「好きなエピソード」とか書いていこうと思いますー


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