陰謀論をまじえながらお金の本質に迫る本
小学生の時は読書感想文とか大嫌いでしたが、不思議なもので、おとなになって自分からすすんで書いてます。
感想文を書くことで、読んだ本が自分の中にきっちりと根付きますからね~。
アウトプットってやっぱり重要。
そして、「自由な感想」を書けることのどんなに素晴らしいことか。
ところどころにふざけたことを好きに書ける楽しさ。
なんか小学校の読書感想文とか、暗黙の言論統制があった気がする…
大人の理想の子供を演じなきゃいけないというか。
さて、電通の本に続いて、苫米地英人氏の本です。
最近、彼の著書にはまってまして。
基本的に彼の主張は
・日本国民は支配者によって洗脳されている
・自分の中のコンフォートゾーンをずらすことで、盲点が消える
・視点の抽象度を上げて物事を俯瞰してみることで本質がつかめる
・時間は未来から過去に流れている
といったとこでしょうか。
陰謀論大好きなのと、コンフォートゾーンや抽象度の話は非常に理にかなっているというか、小さいことですけど、わたし自身がそれを実践して上手くいってるんですよね。
あと、特に「時間は未来から過去に流れている」という説は、人生観ががらっと変わって、過去にこだわらずに生きられるようになりました。
この話はまた今度じっくりしたいと思います。
そんなかんじで、彼の著書には生きるにおいて、大きなヒントになるエッセンスがたくさん詰まってるんですよね。
ただ、この苫米地英人氏、ぶっちゃけ非常にうさんくさい人なんですよね(笑
陰謀論を当然の事実のように話して、「それ無理でしょ、ギャグでいってるの?」というようなことをさらっと書いてたり、「奇跡の着うた」とかなんか怪しい商売してたり、やたら肩書き長かったり、「一体何者なんだこの人」という感じで。
いやもう、現代のマッドサイエンティストです、この人。
めったにテレビに出ない人なんですけど、こちらの番組が面白い上に、その怪しい商売にもツッコミが入って笑えます。
苫米地氏2回目出演の回はノリがすごくよくて面白かったですー
ただ、多分この人の言うことを全部真に受けないほうがいいとも思う…(笑
長くなりましたが、「君は1万円札を破れるか?」の感想ですー
私自身、お金に関する世の中の価値観に物凄い違和感を感じていたんで、なんとかしたいなーと思って、この本を買いました。
決め手はアマゾンのレビュー。
アマゾンがなければもはや生きていけない><
お金の本質に関して違和感が強かったので、読んでみました。
かなり本質にせまった回答が得られたと思います。
基本的な内容は
こんなかんじ。
お金というものの本質については「お金は物理的なものでなく、情報でしか無い」ということです。
それすなわち「情報なので無限に増やせる」ということ。
これは実はかなりやばく、銀行が合法的詐欺でお金をつくりだせちゃう。
そして、通貨発行権を握っている経済的支配者が、それを利用して世界を牛耳ってる、という陰謀論。
個人的には、この人の陰謀論は、ただの妄想でもなく真実でもなく「身を守るためにも敢えて虚実を混ぜてる」と予想。
ただ、かなり本質に迫っていると思います。
支配者が支配するためか、それともマスコミが消費させるためかわかりませんが、私たちはお金の本質からかけはなれたところで生きています。
例えば、どうしても「年収=人の価値」という考えを多かれ少なかれ植え付けられています。
この考えは本質じゃないとわかってたんですけど、根強くインプットされた洗脳は強烈でして。
もうこの場合、本を何度も読んで自分を洗脳し直すしかないかなーと。
仕事においては稼いだお金に価値があると考えがちですよね。
同じような仕事なら、どれだけ稼げたかでその人の有能さをはかっちゃう。
ですが「本当に価値があるのは、労働そのもの」だし、その労働から得られる金額も絶対的なものではなく、雇用者が決めたものでしか無いわけです。
だから、収入が人の優劣を決めることがあってはいけないのです。
もちろん、それだけの収入を生み出す仕事をしているのは、それは素晴らしいことです。
でも、それは「仕事をして価値を生み出していること」がすばらしいわけで、決して収入の多さが価値を決めるわけではないはずです。
あくまで、どのような価値のある仕事をしているかで判断するべき。
「稼ぐだけでなく、お金の質にもこだわる」みたいな言い方がありますが、それはお金ありきの思想。
「これだけの価値のある仕事をして、対価はこれだけもらう」というのが本質と思います。
仕事の価値と対価のお金は決してイコールではない。
雇用者は雇い主が決めるし、自営業者は自分で決めるわけですし。
だから、それこそ収入ゼロでも価値を生み出す人は素晴らしいと思うんです。
そりゃ経済活性化という意味じゃ役に立ってないかもしれませんが、経済が全てという考えが洗脳。
そのものの価値という意味では十分に素晴らしいことなのです。
あとは、物の値段は「原料・加工費」といった物理空間にまつわる値段と、付加価値(バーチャルバリュー)である情報空間にまつわる値段の合計だという話もありました。
よく考えれば当たり前ですけど、これをきっちり認識できているかどうかは重要と思います。
ヴィトンの財布とダイソーの財布とか、たしかに物理的にも値段は全然違いますけど、そのほとんどがバーチャルバリューなわけで。
物を買う時に「そんだけバーチャルバリュー出してまで、それが欲しいのか」と一歩立ち止まったほうがいいと思いました。
実際に富を得る方法についてはちょっと弱かったです。
要は、自分の収入を自分で決めちゃって、その収入がないと気持ち悪く感じるくらいに自分の精神をもっていっちゃう。
そうすると、今まで見えなかったものが見えるようになり、自動的にその収入になるような方法が見つかって、そこまで行き着いちゃう。
理屈としてはこんなかんじで、お金持ちになる方法ってこれしかないんじゃないかなと思います。
人間って、基本的に自分が快適に感じる「コンフォートゾーン」で安定するようになってるんですよね。
宝くじ当てても、コンフォートゾーンが同じままだと、すぐにすっからかんになると思います。
…なのですが、コンフォートゾーンをずらしましょうってだけで、具体的な方法はないというか、まぁ当然起業しましょうってことになるわけですが…
たぶん、コンフォートゾーンをずらすまでがこの人の役割で、それ以降は色んな本を読んで勉強するしかないですね。
苫米地本をひたすら読み漁ってるだけでは、うまくいかないと思います。そこを間違うと、苫米地氏にとって良いお客様になりそう。
あ、でも「お金は情報なので、情報空間を制すれば自由にバーチャルバリューを操作できるので、無限の富を生み出せる」という部分は参考になりますね。
実際に広告で「これを持てばモテますよ」と思わることでバーチャルバリューを操作して、高いものを売ってたりするわけで。
いかに情報空間で己の価値を上げるかが重要…というわけで、わたしはせっせとブログ更新をしているわけです(笑
いや、別にそーいう気で更新してるわけでもないですが、実際にはブロガーは良質な記事を更新することで情報空間での価値を上げていくことが出来ると思います。
全体的には「何度か読み直したいと思う良書」でした。
なお、「1万円札やぶってみてください」とか書いてたので、思い切ってやぶってみましたwww
最初読んだ時は「どうせ銀行いって変えるから無意味」と思ったんですけど、2回目読んでて急に「新札になって返ってくるんだし、むしろ破ったほうが綺麗なお札になっていいんじゃ」とか気づいて、破っちゃいましたw
私は常に新札使うようにしてるので、新札じゃない紙幣は破っても破らなくても銀行にもっていきますからね…
破った感想は、なんか妙に背徳的で新感覚でした(笑
そして「お金かどうかでなく、貴重な資源を破ったことに対する悲しみ」が湧いてきました。
そーいや、小学校の頃、クラスメイトが鉛筆ベキっと割ってるの見て「なんでそんなにかわいそうなことするんだ」と悲しい気持ちになったのを思い出しました。
上手く言葉に出来ないんですけど、お金も鉛筆も同じだなぁと。
どんなものでも、破壊された姿って悲しいですからね…
物は大切にしましょう。
ちなみに、破る際に「破れた紙幣の扱い」をきっちり調べました~
あと、お札は破っても特に法に触れませんが、硬化は意図的に破損させるのは法に触れるというのも確認しました。
そんなかんじなんで、一生に一度くらい1万円札を破いてみるのもいいかもしれません。
…物は大切にしましょう、と矛盾してる…